3. 難聴の種類を知ろう(動画あり)

数多くの中からこのブログをご覧いただきありがとうございます。
ここでは、難聴の種類をお伝えし、私の障がいである感音性難聴について触れていきたいと思います。

難聴の種類について

難聴には聞こえ方が原因となる耳の部位によって3つの種類があります。

伝音声難聴
外耳から中耳にかけての障がいによる難聴
特徴としては、小さな音が聞こえにくいだけで、言葉の明瞭さにはあまり影響はありません。治療や手術、補聴器の着用によって改善するケースがあると言われています。
感音性難聴
内耳から聴神経、脳の障がいによる難聴で、聴覚障害の中では一番多い障がいとされています。音が聞こえにくいだけでなく、音がぼやけたり、歪んだり、響いたり、それに伴い言葉の違いが分からなかったり、はっきり聞こえなかったりします。治療によっての回復が難しく、補聴器などで音を大きくしても正確に言葉を聞き取ることが難しいです。
私たちが普段よく聞く突発性難聴やメニエール病、40代から老化が始まる老人性難聴なども感音性難聴の部類にあたります。ただし、いくら老化が進むからと言って騒音性難聴などの他の病気の可能性もあるので、老人性難聴と決めつけるような早まった考えはしないようにしましょう☝
混合性難聴
混合性難聴は、伝音難聴と感音難聴の2つが合わさった難聴です。
伝音難聴と感音難聴のどちらの症状が強いかは個人差があるため、症状に応じて各種治療や補聴器などを使用します。
あわせて読みたい
 耳の構造(部位)については、こちらの記事で解説しています。2. 耳の構造を知ろう

感音性難聴の聞こえ方

私自身の障がいである感音性難聴は「言葉」として伝わりにくいという特徴があります。このイメージがよく分からないと思うので、私なりに解説して掘り下げていきたいと思います。

聞こえには大きく分けて「音」と「言葉」の2種類がありますよね。
「言葉」の聞き取り能力のことを”語音明瞭度”と呼ばれています。
実は聴力検査の中には語音明瞭度を調べる測定があります。一文字の音をどれぐらい正確に聞き分けることができるかというものです。

私の場合は語音明瞭度が50%以下なので通常よりも半分、耳から入ってきた音を言葉に変換する力が弱いということになります。この点が単純に音を大きくすれば改善するという伝音性難聴との大きな違いであり、感音性難聴の複雑なところなのです。

一文字の音の中でも空気に近い音が一番苦手で、さ行で並べてみるとこのような感じになります。

「さ」↔「しゃ」
「し」↔「ち」
「す」↔「つ」「しゅ」
「せ」↔「しぇ」
「そ」↔「しょ」

上記を見ていると、ある特徴が見えてこないでしょうか。それは母音が同じだということ。つまり音が似ている領域の単音に聞き間違えて、脳に入ってきてしまうのです。身近なものでいうと以下の名字が良い例です。

「さとう」↔「かとう」もしくは「〇とう」

もし、どっちの音にも判断ができなかった場合、上記の丸マークのように頭の中では「分からない=空白の音」として処理されてしまうこともあります。それらを踏まえたうえでコミュニケーションの場になってくると、こんな感じです。(あえて分かりやすいように大袈裟にしています)

 正確な状態 →「今日さ~、駅前にあるステーキ屋さんに行ったらお昼前だったからめっちゃ行列になってたんだけど、中に入ったらかっこいい店員がいたのよ!」

不正確な状態→「ょうさ~、え〇まにある〇けーきや○○にいったおひりまいだったからめっちゃじょうすになってたんだけど、なはにはいったれさっ〇いうてんいんがいのよ!」

はい、意味が分かりませんね(笑)
例え一文字、正確に聞き分けできなかったとしても、聞き取れたところのポイントをつなげて、頭の中では似たような音の選択肢を当てはめて言葉を導き出し、カバーしあったりして、トータルでだいたいの容量で相手の言うことを把握していたりします。そのため、念入りに確認していくと実は相手の言っていることがきちんと理解できていなかったということも多発します。そして、難聴者にとって人の話を聞くことは、極限までに聞き取ろうとすればするほど聴者に比べ、とてつもない集中力を必要とし、かなり神経を研ぎ澄ませているので、挙句の果てにどっと疲れやすかったりします。だからといって会話を一方的に毛嫌いしているわけではなく、その中でも何か分かり合えたり、共有する喜びや嬉しさはあります。コミュニケーションの場で孤立しがちなだけに、むしろそういうことを必要としている方のほうが多いのではないかと私は思います。

聴者と難聴者、共通して理解できる点

世の中にはいろんな人がいるだけに聴き取りにくい声質や特徴があります。誰でも、「この人の声は聴き取りやすいけど、あの人は聴き取りにくいな」と感じた経験はあるのではないでしょうか。早口だったり、ガラガラだったり、ぼそぼそしてたり、単純に声が小さい、などです。

これらを含めて騒がしい場所等の条件次第で、感音性難聴はさらに聞き取りの難易度が上がり、また違った形で音や言葉が入ってきます。聴者でさえ何言っているか聴き取りにくい場合、(聴力のレベルによりますが)私のような感音性聴者にとってはまず「分からない」と思った方がいいでしょう。

私の場合、高い音が聴き取りにくいことが特徴です。透き通った声や甲高い声に加えて、たとえ低い声であっても先ほど述べた特徴があれば「苦手だなぁ~」と自然にレッテルをはってしまいがちです。私たち難聴者にとっては、性格の相性だけでなく声質や話し方の特徴によって付き合う人を選んでいると言っても過言ではないと思います。声以外の音では、補聴器をつけていても、ピーピーといった機械音や山の中にいる鳥のさえずりには気づきません。音が聞こえても出所が分からなかったり、後ろからの車に気づかないこともあるのです。

他には、やり取りがスムーズであるときの理由や難聴者の悪い癖、キャッチボールの適した数など、難聴あるあるを別の記事で書いてみたいと思います。

貴重なお時間の中、最後まで読んでいただきありがとうございました✿
感謝しております。

テーマ4へ進む >>